第2話「そのぬくもりに用がある」


花火と麦が偽りの交際を続ける中、二人を鋭い眼差しで見つめる少女がいた。

名前は鴎端のり子。幼い頃から麦を「王子様」と思い慕う彼女は、恋人同士だと語る二人を頑なに信じようとしない。

一方その頃、花火の親友・絵鳩早苗もまた、二人の関係を訝しく思っていたー。

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