『舟を編む × 辞書出版社11社タイアップ』第四回「新明解国語辞典」プレゼント企画に寄せ、三省堂辞書編集部より寄稿を頂きました
『新明解国語辞典』 新語の思い出
『新明解国語辞典』は第7版の改訂で新たに1,000語が追加されたが、新語の中には、
その時代を反映した思い出深い言葉たちがいる。
1997年8月31日、ダイアナ妃の訃報を知ったのは第5版編集作業の真っ盛り、狭く暑くるしい会議室であった。
先生方は迷った末に「パパラッチ」を辞書に搭載する決定を下した、そしてそれは見事に定着した。
また、第7版編集中の2011年10月3日、惜しくもノーベル賞を逃したが、「iPS細胞」が話題になり、
印刷間際ぎりぎりのところで滑り込ませることとなった。
そしてその翌年2012年10月、
山中伸弥先生のノーベル生理学・医学賞の受賞が発表された。ほっとする同時にとても誇らしかった。
新語を追いかけるタイプの辞書ではないが、言葉の背景にはさまざまなドラマがあり、
言葉を通じてその時代が見えてくることがある。
(じしょたんず海くんが、三省堂・編集部様に遊びに行った時の様子)
いっぱい歓迎してもらえて、嬉しかったね。海くん♪
「落書きされちゃったけど楽しかった♪」