『舟を編む × 辞書出版社11社タイアップ』第六回「漢検 漢字辞典」プレゼント企画に寄せ、 日本漢字能力検定協会様より寄稿を頂きました
タイトル:「漢検 漢字辞典 第二版」紹介原稿
従来の漢和辞典とは一線を画し、現代日本語の中の漢字辞典を目指しました。
引きやすさを重視し、漢字を国語辞典と同様の五十音順に並べたり、大きな活字で熟語を掲げるなど、
漢字学習に的を絞って編集しています。
フォント
文字を手で書く人のために、そのお手本にしてもらえるよう『教科書体』を使用しています。
教科書体とは、その名の通り、教科書に印刷するために開発された文字です。
そのため保有字数が少なく、無い文字は一から作成しました。
作字
『漢検 漢字辞典 第二版』の収録字数約6,300字のうち、常用漢字を除く約4,200字について、
教科書体にその字があるか?あっても使えるのか?等、1文字1文字チェックしました。
眼精疲労、肩こり、腰痛に苦しみながらも地道に作業する日々でした。
本文用紙
薄くて軽い、でも文字が裏に透けてしまわない、辞典専用の特殊紙を採用しています。
第一版から64ページも多くなっているのに、なんと本の厚さはほとんど変わらないんです。
丈夫な表紙
実は茶色い表紙の裏に、同じ色の薄い布を張って、二重構造にしています。
パッと見には分かりませんが、これがあるとないとで大違い。
長い間使うものだから、丈夫な作りにこだわりました。
フレキシブルバック
『漢検 漢字辞典 第二版』は、本の中心部分(専門用語で「のど」と言います)までガバッとページが開きます。
机に開いて置いたまま、学習や調べ物ができるので便利です。
表紙の色
100色以上のサンプルを前に最後まで悩みました。
茶色にするか、紺色にするか・・・。第一版が茶色系の色だったので、
イメージ一新で紺色にしたいという意見もあったのですが、最終的に、あたたかみがあり、
そばにあって落ち着く色ということで、今の赤味がかった茶色の表紙になりました。
いつも身近に置いて手軽に使ってほしい。なおかつ、長い間愛用してほしい。
そのどちらも両立するために、色々な工夫をしています。
是非、あなたの知識の相棒として、そばに置いてずーっと使ってくださいね。
(公財)日本漢字能力検定協会
検定・編集部 書籍管理チーム
三上 景